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はじめに
中国語検定試験は、これまで71回もの試験が実施されてきました。
知名度にしても参加者の人数にしても、ほかの中国語試験を引き離しています。その長い歴史の間には、出題の傾向や語彙や文型の難易度など、多かれ少なかれ変化が見られますが、そこから何とか基礎的で応用の利く部分を見いだして、受験者の皆さまに提供したいと思います。

受験対策のポイント
受験者は3つのタイプに大きく分けられます。一つは自分の実力をそのまま発揮できる人、二つ目は実力以上に発揮できる人、三つ目はレベルを下回る人です。個人差というのは確かにありますが、普通に勉強していれば2級のレベルまで持っていくことができると思われます。言い換えれば、2級以上となる場合は上述した3つのタイプに影響を受けますが、2級まではほとんどタイプの違いによる差異はないということです。もし、3級・4級の試験を何度受けても不合格になる場合は、やはり受験者自身に問題があるのではないかと思われます。
学習方法が「聞く」ことや「話す」ことにではなく、理解することにポイントを置いているということです。これは場合によっては致命的です。筆記試験でいい点数を取ったとしても、ヒアリングの点数が合格基準点を下回って、結局、不合格になることが多いからです。「そんなの言われなくても分かるよ」と思う方もいると思いますが、簡単なことがなかなか思い通りに行かないことが非常に多いようです。
そこで、次のいくつかのポイントを押さえながら、試験に臨んでもらいたいと思います。
 
単語を覚えることは外国語(中国語)を習う人にとっては永遠の課題といっても過言ではないでしょう。なぜなら、単語の意味が分かれば、何とかセンテンスの意味を把握することができるからです。ヒアリングの場合は、ところどころの聞き取れた単語を、ある一つのまとまった意味になるように組み立てることができます。これは結構、役に立つ場合があります。ただ、ここで重要なのは、単語の意味だけではなく、品詞、よく現れるほかの言葉との組み合わせ例も同時に覚えなければいけない、ということです。
 
中国語の中には、文法で説明できない表現が少なくありません。
例えば、昨天我差点儿迟到昨天我差点没迟到という2つの例文を見てみましょう。通常、があるかないかによって、肯定文と否定文のどちらかになります。すると、前者が肯定文で後者が否定文になると、だれでもそう判断します。
しかし、この2つのセンテンスの意味は全く同じです。両方とも「昨日私はもう少しで遅刻するところだった」という意味になります(このような例はほかにもありますが、ここでは省略することとします)。なぜこのようなことになってしまったかと真剣に原因を究明したい人もいると思いますが、一般の学習者にとっては、時間をかけて「研究」する必要はまったくありません。これらに意味を正確に把握し、生活の中で活用できればいいです。
 
一個一個の漢字は全部知っていながら、何を言っているのかさっぱり分からない、こんな経験を持っている方が多いと思います。例えば我的天啊という中国語があります。「私の空よ」と直訳できます。「ええー何なんだろう?」と思う人がいてもおかしくありません。これは「なんてこった」(Oh, My God!)という意味の決まり文句です。こういう場合は、一つ一つの漢字の意味より、きまり文句として、一つの表現方法として覚えほうが効果的です。
 
文法的に間違いがなくても、解答としては間違いになる場合があります。
例えば、(a)这种机器已经卖出去了,可是很难弄到手、(b)我谈了二十分钟话という2つの例文を見てみましょう。両方を日本語に直訳しますと、(a)「この種の機械はすでに昔売られた、しかし、とても手に入れにくい」と、(b)「私は20分間話し合いました」となります。
もう間違いの個所に気付いている方もいると思いますが、前者の場合は、「しかし」は「だから」になるはずであり、また、後者の「話し合う」というのは2人以上の人がいないとできない行為ですので、「私」だけでは足りないと分かります。正解は(a)这种机器已经卖出去了,所以很难弄到手、(b)我们谈了二十分钟话です。
皆さんも自分の常識に頼りましょう。
 
中国は5,000年の歴史があるといわれています。歴史が長いだけに、単語も多く文法表現も豊富です。学校ですべての表現を勉強しマスターすることが事実上不可能であることは、言うまでもないと思います。重要なのは、単語、フレーズ、文法表現だけでなく、学校あるいは先生から「方法論」を習得することにあります。
つまり、問題に対する中国人の発想そのものを学ぶことです。先生たちが一生あなたのそばにいるわけではないので、自分の力で解けるようその方法を習得することが成功へのカギであるといっても過言ではありません。
 
   
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